プラごみを原料として3Dプリンターで家具を作れる!?
ペットボトルをはじめとしたプラスチックごみの問題は、地球環境を脅かす問題として大きく取り上げられています。しかし、新たな資源となる可能性を秘めていることが発表されており、今後の期待が高いと知られるようになりました。
ベルギーの企業が廃棄プラスチックを原料として製品を作ることができる3Dプリンターを開発したからです。もともとクライアントから集めたごみを新たな製品に作り替えて返すプロジェクトを行っていた企業が、プラスチックごみから家具を作りたいと考えて開発されたといいます。
市場に出回る3Dプリンターではリサイクル材の高温溶解が不可能だったため、独自開発されました。ペレット状にしたプラごみを3Dプリンターで製品化することで、ごみの輸送コストや排気ガスによる環境への負担を削減できるとして、欧州を中心に注目を集めています。
環境に良いうえに造形を自由に行えることから注目を集めるようになり、同じベルギーのデザイナーとのコラボレーションにより、受注生産で家具を販売するようになりました。
強度や耐久性に関して不安を抱く人も少なくありませんが、強度を保ちながらスピーディーに製造できる方式を採用しているため、利用しやすいといいます。同様にオランダでも市民が集めたプラごみを使って家具を製造するプロジェクトを採用し、話題となりました。
日本でも東京五輪・パラリンピックで家庭用のプラごみを利用して表彰台を作り上げた実績から、リープサイクルという言葉が生まれています。
一度原料に戻して再び新たな物に再生することで、地球環境への負担を低減することができると考えており、プラごみが資源となることを念頭に置いたリサイクルのことです。家庭用のプラスチックごみを使って公園のベンチなどをはじめ、多角的に利用できないかと考えられています。
その中には家具も考えられているといわれており、できるだけ早い対応が期待されていることは事実です。