どんどん解決する不用品とごみトラブル
海外で路上のごみがなくならないのはごみ拾いの仕事がなくなるから?

海外で路上のごみがなくならないのはごみ拾いの仕事がなくなるから?

国内のごみも昔から少なかったのでしょうか日本人のマナーの良さは、もはや世界中に知れ渡っていると言っても過言ではないでしょう。スポーツの試合後に、会場のごみを拾うファンの姿が素晴らしいと、世界中で反響を呼んだこともあります。
また、海外と比べると、日本国内の路上のごみの量も非常に少ないです。果たして、日本人は昔からマナーが良かったのでしょうか。そして、国内のごみも昔から少なかったのでしょうか。

日本のごみ拾い活動の起源 日本のごみ拾い活動の起源は、1954年にはじまった「街をきれいにする運動」ではないかと言われています。当時は、戦災で打撃を受けたインフラの整備がまだまだ進んでおらず、ごみ処理が追いつかなかったこともありますが、公共の場を汚さないという国民の意識も欠如していたと考えられています。

路上にごみを捨てる人も多く、今のようにマナーがいいとは決して言えませんでした。そこで、メディアの利用などによる周知活動を行い、少しずつ路上ごみに対する日本人の意識を変えていったとされています。

ここで一つ疑問が湧いてきます。海外では、日本と同じように路上ごみに対する意識は変わらなかったのでしょうか。海外では、ごみ拾いも給料の発生する仕事になっています。

そして、スポーツの競技場や劇場も、その周辺の路上も、入場チケットにごみ拾いの料金が含まれていると考えられているのです。すると、給料の発生しない人がごみ拾いをしてしまうと、ごみ拾いで生計を立てている人が困ると主張する人がいます。
さらに外国では、仕事ではない人がごみを拾うことは、マナー違反だと思われる可能性さえあります。

ごみ拾いの仕事は成り立たなくなるかもしれません 確かに、全員がごみ拾いをして路上から全くごみがなくなると、ごみ拾いの仕事は成り立たなくなるかもしれません。

しかし、これまでごみ拾いをしていた人は一時的には職を失うことになるでしょうが、ごみ拾いがなくなったことによって新たな仕事につける可能性もあります。いずれにしても、路上のごみ問題については、海外と日本で考え方に異なる部分があるということを意識しておいた方がいいでしょう。